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やってみよう、が未来をつくる
 自分探求「Yes, And!」プロジェクト

2023年度 結果報告

約8カ月間のプログラムを経て、高校生たちは大きく成長しました。壁にぶつかったり戸惑ったりした時には、自ら考え、仲間と励ましあい、メンターに相談して乗り越えました。この経験が自信となり、今後の高校生活でも「Yes, And精神」をもって、いろいろなことに挑戦してくれるでしょう。

高校生の意識変化

参加生徒に対し、プログラム前と後で、同じ設問の自己評価のアンケートを実施しました。
「とてもあてはまる」「やや当てはまる」「どちらともいえない」「やや当てはまらない」「全く当てはまらない」の5段階で回答。「とてもあてはまる+ややあてはまる」の回答の変化をまとめました。

自分のことを好ましく感じる
自分にはいろいろな素質があると思う
自分の未来は明るいと思う
自分自身の気持ちや考えを積極的に表現できる
自分の意見と異なる人に対して、自分の意見を言える
自分には将来の目標がある
困難に直面した時に自分なりに対処できると思う

参加した高校生の声

■積極性・行動力が身についた

・何かに挑戦する時のハードルがとても下がりました。挑戦している、頑張っていると自覚できた瞬間が私が自分のことを大好きになれる瞬間なので、本当に生活が豊かになったなと思います。
・プロジェクト外で自ら1人でボランティアに参加したりして、自分から動くことが多くなった気がする。また、プロジェクトを通して、意見を言い合って限られた時間内で決めごとをする際の流れや自分から発言することを恐れないことを学んだと思う。
・前までは1歩踏み出すのに抵抗があったが、やってみたら案外大変じゃない、むしろ新しいことって楽しいとこのプロジェクトで知れたから、今は地域ボランティアに進んで協力したり、チームにも所属しました。

■仲間と協力することの大切さ

・他の地域の高校生と出会えて、様々な経験が出来たこと、大学生メンターさんや社会人メンターさんに出会って沢山のアドバイスを貰ったり話を出来たこと。仲間と呼べるみんなに出会えたこと!
・僕はもちろん、不安じゃない人「はいなかったと思います。アポをちゃんとできるか、人にちゃんと質問できるかどうか心配でしたが、チームのみんなと支え合い、励まし合いながら進めることができたことで、誰も離脱することなくみんなで達成できたんだと思います。そういう気持ちを共有できて、本当に良かったです。

■コミュニケーション力の向上

・人前で話すことに自信がついた。参加する前は苦手で、人前ではいつも緊張していましたが、このおかげでもっと人と交流を取っていきたいと思えた。お互いに話し合いをして、積極的に取り組むことで良いものが完成するという実感がありました。根気よくサポートしてくださったおかげで、しっかりと成果物を完成させることができました。
・相手の意見を聞いて、それに対してどう感じるか他者に伝えることができるようになりました。今までは、共感や「あれ?」くらいの疑問で終わっていたところをより深く考えられるようになりました。

■興味・関心の広がり

・自分のやりたいことを見つけられた。
・進路で悩んでいたけど実際話を聞いて考えが纏まった!知らない人とも以前より緊張せずに落ち着いて話せるようになった。

高校の先生が感じる高校生の変化

■今年度参加した生徒の変化に関して

・生徒自ら自発的に行動ができるようになり、失敗を恐れず、まずは第1歩を踏み出すことのできるプログラム。
・実施後も前向きに物事を捉えられるようになっている。
・プログラムの内容自体は昨年度から引き続き非常に素晴らしいと思っています。今年度の生徒たちの様子を見て改めて、他校生徒とのチームアップが特に良い経験になったのだろうなというのも感じました。チーム内の他校生徒とのやり取りを見ていて、本校内ではリーダーシップをとっていないだろう生徒のリーダーシップなども見ることができたのは最高でした。
・狭い世界に住む生徒が学校の外に同世代のコミュニティを持てることは素晴らしいです。
・参加生徒はすでに自分の力で何か動き出そうという姿勢を感じます。日々の小さなことでも疑問を抱き、自ら考えて何かを始めようという気持ちを持つことができるようになっている。
・そもそも何かにチャレンジしようという生徒ではない子たちが参加している時点で大きな変化と思っています。今年度は全員そんな子たちでした。中でも特撮監督にインタビューした生徒はそこから自分で仲間を集めて特撮の映像を撮り始めました。彼の行動力は本当に成長したなと痛烈に感じています。

■昨年参加した生徒の変化に関して

・文化祭や体育祭などのクラスの活動で意見を言わなかった生徒が積極的に関わるようになっていた。教員からの「ロケットを作るプロジェクト」の誘いに、すぐに「やる!」と手を挙げて、違う学校の生徒と行うものに楽しそうに参加していた。
・昨年インタビューした格闘家の方ともまだつながっていて、しょっちゅうお会いしてアドバイスをもらっている。東京の道場などにも顔を出すようになり、世界がどんどん広がっているようだ。 「Yes,And!をやってなかったら、つまんない自分のままだった」と感謝してくれた。
・目も合わせられず、ほとんど喋らなかった生徒が、水球部活動でも積極的に。体つきもどんどん変わり、他校のコーチにもアドバイスをもらうようになった。大学入試では「プレゼンテーション入試」に挑戦し、昨年担当してくれた大学生メンターさんに自分からアドバイスをもらうなど動いて、合格を勝ち取った。全く別人のように見違えた。
・「誘いを断らないようになった」と生徒が発言していて、以前の姿を知っている分、本当に驚いた。実際、ボランティアでもなんでも、「やる意味がある」「自分だったら楽しめる」と思って参加しているようで、前向きで明るくなった。
・おとなしかった生徒たちが自信をつけて総合選抜型の入試に挑戦して次々と合格を勝ち取っている。生徒が作るプレゼンは参加していなかった他の生徒とは全然違う説得力のあるものだった。