お仕事探検隊

新入社員が小学生に、「いい仕事」をプレゼン

「お仕事探検隊」は、小学校6年生を対象とした会社見学プログラムを、新入社員※が約10日間で企画、実施するプロジェクト型の研修です。じぶん未来クラブはコーディネーター役として研修全体をサポートします。この研修(見学プログラム)を通じて小学生たちは、ふだんほとんど接する機会のない会社内の様子や、そこで大人たちは何を思いながら働いているのかを実感できます。新入社員たちも、プログラム企画の過程で先輩社員たちの話を聴き、その会社で働くことの意味や素晴らしさを発見していきます。

まずは研修期間の最後に設定される、会社見学プログラムの概要を説明しましょう。小学生たちは15人~20人ずつグループに分かれます。その1グループに、新入社員や若手社員6人~8人が付き、1日、プログラムの間フォローします。プログラムは互いの自己紹介に始まり、あいさつや名刺交換を学ぶビジネスマナー講座、〇〇業界(プログラムを実施する会社の業界)の、世の中における意味や役割を紹介するプレゼンテーションなどが続きます。

なかでも注力するのが、「働く人の気持ちを知る」というプログラムです。第一線で働く先輩社員の「記憶に残るいい仕事」を、新入社員たちがグループごとにインタビュー。小学生にもポイントが伝わるよう、寸劇や先輩社員のお話を交えた、数10分のプレゼンテーションにまとめます。研修期間のうち5~7日間が、先輩へのインタビューや再インタビュー、プレゼンテーションの構想や作成に充てられます。

プログラムの後半、小学生たちは1日学んだことを壁新聞にまとめます。新入社員にとっては自分たちが企画した見学プログラムへの、フィードバックとなります。プログラムに込めた思いやメッセージは、どれだけ子どもたちに伝わったのか。壁新聞を見れば一目瞭然となります。

研修期間の終盤、会社見学プログラムは3日間で2回、日を改めて設定されます。つまり新入社員たちには、小学生へのプログラム提供の機会が2度用意されることになります(小学生は1回目と2回目で入れ換わるため、見学機会は1度です)。1回目の壁新聞を見て発奮し、深夜までかかってプレゼンテーションを再構成する場面が、研修ごとに見られます。

※企業によっては新入社員だけでなく、インターンシップの学生や若手社員を対象としている場合もあります

会社見学プログラムのスケジュール
会社見学プログラムのスケジュール

子どもにとっての効果 大人の一生懸命が、小学生の印象を変える

多くの子どもたちは、働くこと、特に会社で働くことにネガティブな感情をもっています。働く人の背後にある仕事の意味や面白さには、ほとんど気づいていません。このプログラムでは、新入社員たちは一生懸命、「自分の会社で働く大人の気持ち」を子どもたちに伝えようとします。その結果、子どもたちは「働く大人はカッコイイ!」「大人になるのも悪くない」と感じるようになり、職業や働くことに対して、考えが深まっていくようです。


お仕事探検隊 - 小学生・保護者の声
<参加した小学生のコメント>
  • 私は「早く大人になって、皆の役に立てるような仕事をしたい」と思いました。仕事をするというのは、「人のため、自分のため」だと思いました。
  • やはり仕事は大変だけど、1つのことをやり遂げた時の達成感や、人から信頼されていると感じた時の嬉しさを味わえるのが仕事だと思いました。
  • 今までは大人は会社に行っているだけじゃん!と思っていたけど、お父さんやお母さんもこうやって頑張っているんだなと知って、ありがたいと思った。
  • 協力することやあきらめないことの大切さを知りました。今までの大人の印象がまるっきり変わったので良かったです。自分もがんばろうと思いました。
  • 会社の人の話で、「人に変わってほしかったら、まず自分が変われ」の言葉に感動しました。
<保護者のコメント>
  • 見てきたこと、聞いてきたこと、感じたことを、楽しそうに話してくれました。子どもの心に響くように、劇やクイズをしていただいたり、何よりもひとりひとり丁寧に接していただいたのが分かって、本当に素晴らしい時間だったんだなと感謝しています。
  • 日頃見ることできない場所を見られたこと、社員の方の話を聞けたこと、お兄さんお姉さんとのふれあい、ビジネスマナーを学んだことなど、テンション高く色々と教えてくれました。驚くことだらけだったようで、どれをとっても娘には新鮮で貴重な体験となりました。

大人にとっての効果 先輩から働く意味を学び、人間関係を構築

プログラムを企画する新入社員にとっては、先輩社員の「いい仕事」の話を聴き、話の内容を小学生にも伝わるようにかみ砕いていく中で、自社で働くことの意味ややりがいを深く理解していきます。またこの研修には新入社員だけでなく、グループリーダー役の若手社員、インタビュー対象の先輩社員などもかかわります。そこに"斜めの人間関係"が強まっていくのも効果の一つです。そして先輩社員や若手社員も、改めて「自分がこの会社で働く意味」を再確認する機会になっていきます。


お仕事探検隊 - 企業の参加者たちの声
<新入社員・インターン生>
  • この仕事に情熱を持って取り組んでいる方たちがたくさんいることを知り、胸が熱くなりました。同時に私も先輩方のように金融システムを担うものとして使命感を持って働きたいと思いました。
  • 仕事は一人で行うことではなく、チーム全員で取り組むという意識を持つようになりました。チームメンバーはそれぞれの経験やスキルが異なりますが、相手の長所を見つけ、短所を皆で補いながら、一つの仕事を完遂させることの重要性を認識しました
  • 正直精神的にも体力的にもかなりきつかったです。皆で話し合ってはフィードバックをいただき、修正して実行するという繰り返しでした。PDCAを実行するたびに、内容がどんどん深くなっていくことを実感できた。今後の仕事においても実践していきたいです。
<話者>
  • 自分が「どんな想いで、どんな行動をして、その結果どうなったか」を振り返り、整理する助けになりました。
  • 忘れかけていた「情熱」、「根気」、「勇気」を思い出しました。
  • 新入社員やメンターと接することで、世代を超えた取り組みが出来、今後仕事をしていく人間関係が大きく深まりました。

お仕事探検隊 実績

導入実績

実施年 実施企業 実施回数 参加小学生 プログラムのガイド役
大学生
インターン
新入社員
2007年 三菱商事 1 58 25 -
2008年 三菱東京UFJ銀行、4社合同企画「ベンチャーお仕事探検隊」
(サイバーエージェント、ネクスト、マースジャパン、薬樹)、
日立総合経営研修所「日立ワクワク体験教室」
10 578 189 15
2009年 三菱東京UFJ銀行、
日立総合経営研修所「日立ワクワク体験教室」
19 1,075 357 21
2010年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業) 18 990 252 103
2011年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業) 12 872 224 61
2012年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業)、
シスコシステムズ、フコク生命
18 1,233 248 136
2013年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業)、
フコク生命
8 494 87 82
2014年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業)、
フコク生命、サムスン電子ジャパン株式会社、
5社合同企画「信用金庫 お仕事探検隊」(亀有信用金庫、昭和信用金庫、
城北信用金庫、信金中央金庫、東京都信用金庫協会)
12 767 85 128
2015年 三菱東京UFJ銀行、日立製作所(金融システム事業)、
フコク生命、サムスン電子ジャパン株式会社
6社合同企画「信用金庫 お仕事探検隊」(亀有信用金庫、昭和信用金庫、
城北信用金庫、川崎信用金庫、信金中央金庫、しんきん共同センター)
9 532 41 195
2016年 フコク生命、日立製作所(金融システム事業)、
4社合同企画「信用金庫 お仕事探検隊」(亀有信用金庫、昭和信用金庫、
川崎信用金庫、信金中央金庫)
6 441 0 125
総合計 113 7,040 1,508 866

新入社員満足度アンケート

「Q:このプログラムは今後の会社生活に役に立つと思いますか?」

7点:とてもそう思う
6点:そう思う
5点:どちらかといえばそう思う
4点:どちらでもない
3点:どちらかといえばそう思わない
2点:そう思わない
1点:全くそう思わない


およそ9割の参加者が「今後の会社生活に大変役に立つ」と回答しています。また、お仕事探検隊を受講した1年後、2年後、3年後の社員にアンケートを取ったところ、時間が経つほど「今の業務に役立っている」という回答が増えています。

話者満足度アンケート

「Q:話者をやることは、皆さんにとっても意味がありましたか?」

7点:とてもそう思う
6点:そう思う
5点:どちらかといえばそう思う
4点:どちらでもない
3点:どちらかといえばそう思わない
2点:そう思わない
1点:全くそう思わない


ミッション3「働く人の気持ちを知ろう」では、先輩社員の話を、新入社員が紹介します。 新入社員に深くインタビューされることによって、話者もまた、「自分の仕事の意義」や「頑張りの源泉」を再認識します。