2019年プログラム詳細

STEP1
ヤングアメリカンズ・歌とダンスのワークショップ

場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)

 県内各地から集まった参加者が初めて顔を合わせたSTEP1。新しい自分を見つけたい、将来の夢に近づきたい、人見知りを直したい、自分に自信を持ちたい…参加の理由はそれぞれですが、まずはこの4日間、初めて会った全員で1時間のショーをつくります。初日はオープニングセッション。半年間一緒にすごす仲間たちと、お互いを知り、仲良くなる時間を持ちます。2日目からはいよいよワークショップ!テンポよく進む歌とダンスの練習に必死についていきながら、自分の感情を体いっぱいに使って表現したり、みんなで手をつないで想いを共有したり、自分の殻を破っていきます。最終日のショーには約600名の観客が駆けつけ、ヤングアメリカンズと参加者は全力のパフォーマンスを披露。「シャイな自分の殻を破って、一歩前に踏み出してみよう。」「ここは安全な場所だから。ありのままの自分を出して」ヤングアメリカンズのメッセージに参加者それぞれが応え、仲間として一つになってたくさんのことを学んだ4日間でした。


◆短い時間でしたが、多くの方々に支えられ、挑戦する勇気と自信を芽生えさせることができ、一歩成長することに成功しました!
◆まだ「どうなりたいか」ははっきりと決まっていませんが、「どうありたいか」は少し分かった気がします。
◆本当は人前で話す時はすごく怖くて、授業中も発言したくてもできません。そんな自分を変えたくて今回参加して、みんなが変わりたいと思っていると考えたら、人の目を気にせずに自分を表現することができました。 


STEP2
世界中から訪れる外国人留学生とのセッション

場所:国立磐梯青少年交流の家 (福島県耶麻郡猪苗代町)

 世界11カ国から日本に留学している女子大学生・専門学校生20名が協力してくれたSTEP2では、彼女たちが参加者に向けて、歩んできた人生、日本に留学した理由、乗り越えてきた数々の困難や、これからの夢を包み隠さず、等身大で語ってくれました。
 留学生の話を聞き、参加者は「新しい世界に飛び込むために大切なこと」を各自考え、チーム内で議論し、発表し合いました。「最初から無理だと決めつけない」、「やりたいことをあきらめない」、「信じてくれる人を信じる」、「きっかけを大切にする」、「なんでもまずやってみる!」、「後悔しないように生きる」など、留学生のメッセージを受けとめた彼女たちなりの言葉で溢れていました。
 留学生の「挑戦」の話を受け、参加者も次回STEP3までに「新しい挑戦」を実行します。「フランス語翻訳」、「ボランティアに1人で参加して、自分から5人以上の人に話しかける」、「ダンスを練習し、STEP3で披露する」、「自分の興味のある職業について調べてみる」など、1ヶ月半の間にチームメンバーで励ましあいながらやりきりました。

2018年度参加留学生の出身国

リードさん(アメリカ出身)

子供の頃から習っていたクラリネットで、アメリカでも有数の芸術高校に進学。でも、本当はクラリネットの勉強がどうしても好きになれなかった。周囲はプロになる夢に向かって頑張っているけれど、自分はやりたくないレッスンを受けて、将来に希望が見出せない。不安とストレスで「抜毛症」という髪の毛を自分で抜いてしまう病気に。うつ病も併発し、自殺の恐怖にかられながら親や友達を心配させたくないと本当のことは言えない辛い日々を過ごしていた。そして大学進学。もう音楽は嫌だ、アメリカにいたら自分は変われない!と、一念発起して日本の大学へ進学を決意。しかし、国際寮は満室で、日本語もほとんどできない中で、一人暮らしをすることに。日本語も上達せず、3年生まで積極的に動くことはできなかった。転機は大学3年が終わる春。NYへ帰郷した時に、祖父母から「あなたが鬱になったのは親があなたを愛していなかったから」と言われ酷く傷つくけれど、それをきっかけに親に自分の心の中の全部を見せることができたことから、心が少し楽になり、動き出す勇気を持つことができるように。動物愛護のデモに参加したり、南アフリカの国際会議に出席したり。日本語には自信がないし、まだ鬱も治っていない。これから良くなるのか悪くなるのかはわからない。でも、とにかくやってみよう!と努力中。
「辛いこと、大変なことを我慢しなくていいよ。周りはわかってくれる」
と涙とともにメッセージしてくれました。


ミョウさん(中国出身)

中学校の時は、市のテストで10位を取る成績優秀者。しかし、高校生の時、様々なプレッシャーから精神疾患にかかってしまう。病から立ち直る中で、村上春樹の小説に出会い癒される。中国の小説は壮大なストーリーを描くが、日本の小説は人の心を丁寧に描く。そんな魅力を感じ日本文学にはまった。大学は日本語学科に進学。そして、日本への留学を志し、大学院に進学。しかし、やってきた日本は、餃子の偽装事件、尖閣諸島問題、爆買い…など、中国を揶揄するニュースで溢れていた。お金がなく始めた飲食店のバイト先では、コップを綺麗に拭けないと「やっぱり中国人は清潔じゃないんだね」などと言われることも。次第に、自分は中国人である、ということを隠すように生活し始める。そして1年後、勉強・バイトの多忙な生活や精神的ストレスにより、直径8cmの腫瘍ができ日本の病院で手術。こんな思いをしてまで何で日本に…、と問い続けた結果、周りの空気を読みすぎる自分の姿に気づき、開き直って自分は中国人です、と言うように努力し始める。誰も相手にしてくれないのではないか、と恐れていたが、そう言うようになっても、たくさんの友人ができた。そんな彼女から
「日本の人は、空気を読むのが上手。でも、周りを気にせず、自分の気持に素直になってやりたいことをやったほうが自分を好きになれるし、素敵な人生が送れます」
というメッセージを届けてくれました。


◆今まで失敗することや人の目を気にしてて挑戦することができなかったけれど、失敗しても挑戦することに価値があるのだと思った。自分の今立っているところから一歩踏み出したい。
◆日本人にはない考え方や意見の主張の仕方を見て、すべて周りに合わせている必要はないと改めて感じることが出来て、これからの学校生活に活かしていこうと思いました。
◆今までの自分は頑張ってもできないかもしれないとやる前から諦めて、自分の気持ちを大切にできなかったりしましたが、頑張ってみようと思いました。同じ悩みや気持ちを持っている仲間と一緒に頑張っていくことは心強いなと思いました。



◆最近就活がうまくいかなくて少し落ち込んでいたんですけど、自分自身の話をしてみて、日本に留学にくるために頑張った自分に気づき、自信を持っていても良いのだと思いました。
◆自分の挑戦ストーリーを女子高校生たちにシェアすることで、彼女たちのこれからの人生に対する考え方などが少し変わったのを感じましたし、私自身も他の留学生やメンターのストーリーでたくさんの刺激を受けました。想像以上のものを得ることができました。
◆自分のストーリーはそんなに面白くないのでは…と思っていましたが、高校生たちが興味津々で聞いてくれて、すごい嬉しかったです。自分も人を助けることが出来ると、自信がつきました。
◆遠くから来ている、知らない国から来ている外国人の私たちにすごく暖かくしてくれて、怖がらずに仲良く出来て嬉しいです。


STEP3
日本・世界で活躍する社会人女性とのセッション

場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)

 STEP3では、日本、世界を代表する8つの企業から各3名の女性社員が、高校時代について、卒業後の進路、そして働くことについてなどを語り、高校生が自分たちの未来を考える機会になりました。自分たちがなりたい大人のイメージはありながらも、そこに到達するまでの不安や悩みを抱える参加者が、先輩女性の話を聞いたり、直接相談したりすることで、新しい一歩を踏み出すきっかけになったようです。未来のロールモデルを見つけ、さらに大きく動き出すヒントを得た2日間となりました。 

2018年度参加企業

キッコーマン株式会社、全日本空輸株式会社、凸版印刷株式会社、ノースロップ グラマン ジャパン、株式会社パソナ、株式会社ファミリーマート、みずほ銀行株式会社、株式会社ローソン


株式会社ファミリーマート


 発表してもらったのは、入社11年目の話者さんが、若手時代に体験したエピソード。新卒で入社して店舗に配属された話者さんは、入社2年目の秋、開発本部へ異動。“物件を探して新規店舗をオープンさせる開発担当の人たち”を育成する5日間の基礎研修などを企画運営しているグループに配属になりました。何も分からず不安でいっぱいの話者さんでしたが、幸いにも経験豊富で優しい先輩と一緒に働き始めることになり、ホッとひと安心。しかし、その先輩が1年後突然の異動。後任が来ることもなく、上司からは「次からは、あなたが一人でやるんだぞ」と言われ、どうしたらいいか分からずプチパニック状態に・・・。とはいえ、次回の研修が1カ月後に迫り、とりあえず準備を開始した話者さん。前回のプログラムに日付等を上書きしてそのまま上司に持って行くと、「なんで同じでいいんだ?」「自分で考えたのか?」と突き返されてしまいます。何も答えられない話者さんは、先輩に言われたことをただこなしていただけで、何も考えていなかった自分に気づかされたのでした。その後も失敗と反省の連続・・・自分なりに考えて改善したいことを見つけたものの、講師にそれを上手く依頼できない。上司への報連相を怠り、「これは、私からあなたに聞くことなのか?」と叱られる。遠慮して人に頼めず資料の印刷が間に合わない。確認が甘く忘れ物をする・・・など、最後までドタバタ。そんな中で、研修を運営する側の責任とやりがい、自分に足りないものは何なのかを知った話者さんは、その後の研修でも毎回失敗はするものの、自分なりに試行錯誤を繰り返します。そして2年半した頃、「もうあなたは卒業だ」と上司に認めてもらえたのでした。発表の最後に本所さんは、
「一生懸命やってみると、自分のいろんなことがわかる。失敗だらけだけど、それが成長の第一歩!」というメッセージを届けてくれました。


株式会社ローソン


ローソンは、実は、元八百屋さんや元サラリーマンなど、ローソンの社員ではない人が、オーナー契約を結んで経営しています。スーパーバイザー(SV)の仕事は、そうしたオーナーさんたちに経営のアドバイスすること。たくさんのオーナーたちを成功させてきた話者さんは、入社5年目、支店最年少で「トップSV」になりました。そんなある日、開店して半年の新米オーナーさんの店の担当に。オーナーさんは、売上は悪くないのに、来客が少ない、バイトの応募がないと神経質気味。話者さんは、仕入れを増やして売上を伸ばせば安心するはずと、熱心にアドバイスしていきました。ところがその後しばらくして、話者さんのあるミスをきっかけに、オーナーさんは謝っても謝っても会ってくれない状態に。仕方なく売上アップのアドバイスをレポートにして置いてくると、オーナーさんから「指導がいい加減すぎる!」と大変な剣幕の電話が。話者さんは、会ってもくれないくせにと、思わず逆ギレして言い返してしまったのです。翌日店長とお詫びに行きましたが、ぎくしゃくした関係を修復することはできませんでした。そして数週間後、オーナーさんから呼び出しがあり、自分たちの心配に一つも答えず仕入ればかり勧める話者さんをもう信じられないという話を聞かされます。その後、オーナーさんは開店からわずか1年で店を辞めることに。話者さんは、SVとしての自信ゆえに自分の考えを押し付けていたこと、人の人生を変えてしまったことを深く反省。現在は新たな仕事でその反省を生かしてチャレンジ中です。失敗から学んだ
「頑張っているときこそ相手の気持ちを大切にしよう」という貴重なメッセージを届けてくれました。


◆どこかで、才能や恵まれている人しか成功できないと思っていたが、社会で活躍している人たちもみんな悩んでいる時期があったし、悔しい思いもたくさんしてきた。そしてたくさんの努力、勇気、チャレンジをしいて今がある。人ごとではないと思った。
◆私は将来つきたい職業について少し不安がありましたが、実際にそこで働いている人の話を聞いて自信が持てました。その職業につくためにどこの大学の何学部に行くのかも決めるいい機会になりました。
◆今までは、就職を見越して大学を選ばなければいけないと思い、焦って決まらない悪循環にいました。ですが、今回「自分の学んできたものはどこかで必ず役に立つこと」や「大学で学んだこととは関係の無い職業に就くこともあること」を聞き、自分の思い描いていた職業や社会はとても狭くて浅いことに気づきました。



◆高校生の前向きな気持ちや何事にも挑戦する考え方を通じて、改めて社会に貢献できる仕事をしていきたいと思いました。
◆今回参加したことで、自分自身の今までを振り返り、当時の気持ちや苦労のもとに今があるということを改めて気付くことができたとてもいい機会でした。
◆高校生からの質問で「夢」を尋ねられた際に、ハッとしました。「仕事で忙しいから」「もう社会人だから、大人だから」と言い訳して、自身の目標や挑戦したいこと、やってみたいこと等から逃げていないかな…と改めて立ち止まって考えることができました。高校生や大学生に負けじと、大人になっても「夢」を持ち続けていかなければと考えさせられました。


STEP4
後輩向けキャリアイベントの企画・実施

場所:東日本国際大学鎌田キャンパス(福島県いわき市)

 集大成となるSTEP4では、これまで取り組んできた成果を後輩の高校1年生に向けて発表する「自分をつくる・未来をつくるキッカケLIVE」を行いました。このプログラムで学んだことと高校1年生に向けてのアドバイスをチームでまとめ、また自分自身これからどうなりたいかを宣言。チームでなかなか意見がまとまらなかったり、単なる発表から抜け出せなかったり、チーム内で葛藤しながら議論を重ねました。どうしたら高校1年生に伝わるのか、時には厳しく指摘し合うリハーサルを繰り返して迎えた本番。いわき市・郡山市・福島市・南相馬市などから121名の高校1年生が集まりました。高校2年生の発表では、「ありのままの自分を出すことを恐れない」、「チャレンジはいつでも!何回も!」、「小さな勇気が大きな自信になる」、「自分の意志を曲げずにやりたいことや好きなことのために努力し続ける」など、寸劇や歌なども交え、各チーム趣向を凝らして伝えました。これを受けた高校1年生からの発表では、「好奇心を持ってチャレンジする!」、「失敗を恐れずに自分の思っていることを前に出す」、「自分の限界を決めない!!」、「支えてくれる人の存在を大切にする」などの感想が語られ、想いが伝わった高校2年生は達成感に満ち溢れていました。


◆どうやったらわかりやすくなるのか、最後の最後までチームのメンバーと話し合いをしたり、練習をしたりと、一生懸命皆でやっていけたのが一番頑張れたことだと思っています。私は1人でやるより皆で助け合うことを学びました。
◆チームのメンバーと全力で取り組むことが出来ました。後輩が頷きながら真剣に、そして楽しそうに、私たちの発表を聞いてくれてるのを見た時、とても達成感が湧きました 。
◆自分の考えをたくさん出す機会があり、それにともなって他の人の意見を聞くと、より自分の考えを深めることができることが多々ありました。これからも人の意見を取り入れながら、視野を広げること、それを楽しむことを心がけたいと思った。



◆私たちに発表して下さったあと、先輩方は涙を流していました。その何かを本気で見つけ、伝えている姿に、かっこいい、わたしも何かを本気でやりたいと思えるようになりました。
◆1つの部屋で複数のグループが発表していたのにも関わらず周りの声が気にならないくらい聞き入ってしまう心に残るプレゼンでした。内容も深くて、何より堂々とはっきりとプレゼンしていたのが凄いなと感じました。
◆進路や留学について悩んでいましたが、良い出会いによって少し自分の道が開いたような気がしました。自分の新しい道や挫けそうになった時に自分に言い聞かせることができる言葉などたくさんのものを得ることができました。